「レンタルスペースって儲かるの?実際に運営している人の利益率とか知りたいんだけど...」
そんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリットはこんな感じです。
- レンタルスペース経営について分かる
- レンタルスペースの利益率が分かる
- レンタルスペースに必要な費用が分かる
- レンタルスペースで稼げる金額のイメージが掴める
- 利益率を高くする方法も分かる
この記事を書いている僕は2020年12月からレンタルスペースを始めて、現在は4つのレンタルスペースを運営しています。
ちなみにここ最近の月の売上は約130万円〜150万円ほど。
本記事ではその中の利益率について公開していきます。
「レンタルスペースはどれくらい儲かるのか」というイメージが掴めると思うので参考にしてください。
また後半では利益率を高くするための方法も紹介します。
レンタルスペース経営とは?
時間単位で空いているスペースを貸すビジネスです。
わかりやすく言うと、家賃10万円の部屋を借りて、1時間あたり〇〇円で貸すという流れです。
例えば1時間2000円で貸すとしたら、100時間借りてくれれば20万円。
そうなると単純計算で10万円の利益になるので、利益率は50%ということになります。
世の中にはたくさんのレンタルスペースがあります
レンタルスペースといっても、世の中にはたくさんのコンセプトのレンタルスペースがあります。
その中でも需要があるレンタルスペースについてざっくり紹介していきます。
パーティースペース
引用元:スペースマーケット
最近特に流行っているのがパーティースペースです。
女子会、打ち上げ、懇親会、誕生日パーティーなど、みんなが集まって食事をしたりするためのスペースです。
ハロウィンやクリスマスなどのイベント日には予約が特に集中します。
オシャレな部屋にすることで予約が入りやすくなるので、そういう部屋作りが好きな人にはおすすめです。
ただ、利用者は食事をしたりお酒を飲んだりするので、片付けや管理が大変という点がネックですね。
ダンススペース (レンタルスタジオ)
引用元:スペースマーケット
ダンス練習ができるスペースです。
どんな人が借りるのかと言うと、ダンスの個人練習をしたい人だったり、スタジオを持っていないダンスの講師がレッスン用に借りるパターンが多いです。
レッスン用で借りる場合には生徒がいるわけなので、毎週何曜日といった感じで定期利用する利用者も多いので、売上が比較的安定しやすいスペースと言えます。
ただ、ダンスができるスペースというのはあまり物件が見つかりません。
というのも、ダンスは飛んだりステップを踏んだりと振動が起こるので、近隣からの苦情になりやすいからです。
サロンスペース (レンタルサロン)
引用元:スペースマーケット
整体師やエステティシャンが施術する場所として利用するスペースです。
基本的に先生と患者のマンツーマンの施術になるので、ワンルームくらいの部屋でも運営が可能だったりします。
先生の腕次第、または集客力次第では、定期利用やリピート利用も期待できます。
貸し会議室スペース
ビジネスマンが会議や打ち合わせ、商談といった目的で利用するスペースです。
机、椅子、ホワイトボードといった、最低限会議ができるものがあれば運営できるので、これからレンタルスペースを始めようと思ってる方には始めやすいというのがメリットです。
ただ参入しやすい貸し会議室は競合も多いので、稼ぎにくい点がネックなところです。
撮影スペース (撮影スタジオ)
撮影利用を目的にしたスペースです。
撮影といっても本当に幅広い利用者がいまして、アパレルの撮影、コスプレ撮影、アイドルの撮影会、ミュージックビデオの撮影、映画の撮影、ドラマの撮影、バラエティ番組の撮影、Youtubeの企画撮影など様々です。
写真撮影向けだったら白壁のスペースが使いやすいですし、ミュージックビデオなどの撮影なら屋上や廃墟スペースなど、ちょっと変わった場所が人気があります。
また映画やドラマであれば、一般の自宅スペースも需要があったりします。
こんな風に撮影スペースはどんなスペースにも需要があり、また単価も高く運営できるのがメリットです。
次項では、僕が運営している撮影スペースの売上や利益率についても公開します。
レンタルスペースの利益率を公開
僕が実際に運営しているレンタルスペースの2021年9月の売上、経費、利益、利益率を公開します。
売上:140万円
経費:40万円
利益:100万円
利益率:71%
6月の利益率は71%でした!
内訳については下記の通りです。
屋上スタジオ/廃墟スタジオ
家賃20万円
売上110万円
※1時間あたりのレンタル料金:6000円〜12000円
ハウススタジオ
家賃8万円
売上30万円
※1時間のレンタル料金:3500円〜4000円
家賃以外でかかったレンタルスペースの経費
光熱費:1万円
ネット費用:1万円
人件費:8万円
備品購入:2万円
備品購入費の2万円の内訳は、トイレ掃除の消耗品、部屋の芳香剤、消毒スプレー、コードリール、防犯カメラ、領収証です。
運営して8ヶ月くらい経っているレンタルスペースなので、かかる経費の大半は家賃と人件費のみとなっています。
運営していくにつれて追加購入する備品も少なくなっていくので、高い利益率で運営できるようになります。
レンタルスペース運営当初の利益率について【最初はお金がかかる】
ここのトピックは、これからレンタルスペースを始めようと思ってる方向け。
レンタルスペースの運営当初の利益率についてです。
ここまでレンタルスペースは利益率が高いよという話をしてきましたが、運営当初は当たり前のように利益率は低くなります。
理由は下記のことが関係してくるからです。
- 敷金/礼金
- 内装/備品の追加購入
- レンタル料金の安さ
敷金/礼金
物件を借りるときは家賃以外に敷金と礼金といった初期費用がかかってきます。
住居向けの物件であれば家賃の4ヶ月分くらいの初期費用で済みますが、商業用の物件だと保証料も上乗せされて家賃の12ヶ月分くらいの初期費用がかかってきます。
内装や備品の追加購入
初月は内装の工事費用や備品を買ったりと経費がかなり掛かってきます。
ちなみに僕の運営しているスペースの場合も、内装や備品の購入などで最初に100万円くらいはかかりました。
スペースの広さやコンセプトにもよりますが、内装や備品については50万円くらいは見ておくと良いと思います。
ただ、内装や備品については最初だけかかるものではありません。
運営していくと利用者のリクエストがあったり、使いやすさの向上のために、追加購入する備品もちょこちょこと出てきます。
僕の運営しているスペースも冬に運営スタートしたので、夏になるとスペース内の暑さが酷かったのでスポットクーラーを2台追加購入する必要になった経緯があります。
運営から半年〜1年くらいまでは追加購入品が出ることを想定しておいたほうが良いです。
レンタル料金の安さ
運営当初は評価や口コミがないのでライバルスペースに比べて予約が入りづらいです。
なので、最初はレンタル料金を安くすることが必要になってきます。
まずは安さで予約を増やしていき評価や口コミを集めて、徐々にレンタル料金を上げていく感じになるので、運営当初の利益率を安くする原因となります。
レンタルスペースの利益率を高くするための方法
ここからは少し上級編。こんな風にしたら利益率を高く運営できるよ、という知恵話になるので参考にしてください。
ちなみに僕のスペースも最初から利益率が高かったわけではありません。
利益率を高くするために色々な方法を試してきたからだと思っています。
利益率を高くするための方法は、僕の考えでは下記の3つです。
- 外注しない
- オプション品で稼ぐ
- 自社サイトを作る
1.外注しない
内装を作るにしても、清掃を頼むにしても、まずは自分でやってみることです。
家賃の次にかかる経費というのが人件費だからです。
ちなみにこれは利益率の点だけではありません。
内装作りはできることは自分でやったほうが今後2店舗目のスペースを出すときの役に立ちます。
また清掃を自分でやることで、どんな場所がよく使われるかとか、こんな物があったほうがいいなとか、利用者のニーズが掴めたりするからです。
2.オプション品で稼ぐ
レンタルスペースは、スペースのレンタル料金だけではなくて、オプション品でも稼げます。
例えばパーティースペースなら、カードゲームやゲーム機のレンタル、たこ焼き器のレンタル、ゴミ処理の有料オプションなどですね。
僕の場合は撮影スペースなので、照明のレンタル、フォグマシンのレンタル、背景紙のレンタル、メイク用の鏡のレンタルなども揃えています。
他にも色々と値段をつけてオプション化できます。
スペースの広さが狭い、レンタル料金を上げられない、といったときはオプション品で稼げないかという考えにシフトすると良いです。
3.自社サイトを作る
最後が、自社サイトを作ることです。
ちなみにこれが一番効果があります。
多くの人はポータルサイトからの集客に頼りがちです。
ポータルサイトは手数料が30%も取られてしまいますから利益率が低いのは当たり前です。
その点、自社サイトを作って集客すれば手数料0円です。
僕が月100万円以上も利益が出せているのも自社サイトがあるおかげです。
しかも自社サイトを作るのに必要なのは、ドメイン代とレンタルサーバー代くらい。月1000円程度しか掛かりません。
費用対効果が良すぎる方法なので、レンタルスペースに自社サイトは必須です。
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他の不動産投資の利益率と比べてみて
単純に比較こそできないですが、不動産投資や民泊と比べてみたらどうなのか考えてみました。
結論から言うと、利益率の高さとリスクの低さで考えたら、レンタルスペースが一番おすすめです。
不動産投資のリスクについて
一番のリスクなのが、高額な物件を買わなければならないことです。
おそらくローンで購入することになると思いますが、毎月のローン返済費、管理会社手数料、保険、修繕費、税金等が必要経費としてかかってきます。
例えば地方のアパート経営などで成功している人もいるみたいですが、この先10年後、20年後も同じように入居者が入るかといったら分かりません。家賃も下げないと入居者が入ってこないかもしれません。
それに物件の価値はどんどん下がり続けていくので、いざ売却するとなっても、買った金額よりも低くなってしまう可能性が高いですし、もしかしたら買い手も見つからない可能性もあったりします。
ワンルームマンション投資もそうですね。ワンルームマンションを借りる人は独身の人ですから、この先転勤になったり結婚したりすれば出ていきます。
低リスクとか言われてますけど、入居者がいなければ収入0円になってしまいますからリスクのほうが圧倒的に高いですね。
また、民泊ビジネスについても外国人観光客が全くいない今は需要は見込めません。
それに民泊は宿泊予約がないと1日の収入0円になってしまいます。
レンタルスペースのように時間単位で貸せないので収入的には安定しづらいと言えます。
レンタルスペースのリスクは?
不動産投資に比べればリスクが低いですが、リスクがゼロということではありません。
記事内で説明したように、レンタルスペース経営も最初はお金がかかります。
- 敷金や礼金
- 家賃
- 内装費
- 設備や備品
どんなスペースを運営するにしても、初期投資としては100万円くらいは必要なところです。
その点がリスクと言えますが、不動産投資と絶対的に違う点なのが、賃貸物件で経営できるということです。
賃貸ですから、高額な物件を買う必要もなく、うまくいかなければいつでも解約、撤退することができるのでリスクも最小限に抑えられます。
この点がレンタルスペースが圧倒的にリスクが低い理由です。
それにレンタルスペースは時間単位で収入になるので、1日に何度も収入チャンスが生まれます。
不動産投資での1ヶ月収入0円、民泊での1日収入0円、ということが起こりにくいのもメリットです。
またレンタルスペースは不動産投資と違って、リピーターや固定客がつくという点も売上が安定するところ。
効率良く稼ぐことができるので、利益率の高さ、リスクの低さという意味でも、不動産投資系のビジネスだとレンタルスペースが一番優秀だと言えると思います。
初期費用が回収できるまではどれくらい掛かる?
不動産投資であれば20年〜30年はかかるところですが、レンタルスペースの場合であれば1年くらいで回収は可能です。
ちなみに僕もレンタルスペースを運営して1年経ちましたが、初期費用はほぼ回収することができました。
もちろん家賃や内装・備品購入などの初期費用の程度にもよりますが、長くても2年以内には回収は可能だと思います。
まとめ
今回の内容をまとめます。
レンタルスペース経営とは、時間単位で空いているスペースを貸すビジネスのことです。
レンタルスペースには色々なコンセプトがありますが、需要のあるスペースであれば高い利益率で運営することも可能です。(僕がの撮影スペースのように利益率71%という数字も実現可能です)
それに他の不動産投資と比べてもリスクが圧倒的に低い点が最大のメリットで、初期費用の回収は1年〜2年で可能です。
この記事を読んで、少しでもレンタルスペース経営を始めてみようかなと思ってくれたら嬉しいです。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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