そんなお悩みにお答えします。
この記事を書いている僕は動画編集歴は2年ほどで、過去に200本ほど納品実績があります。
結論から話すと「動画編集で稼ぐのはきつい」です。
本記事では、それについて深掘りしていきます。
なお、基本的には「動画編集はきついけど、稼げるし、頑張ろう」という内容の記事になっており、
「抽象論はいいから具体的な稼ぎ方を教えろ」という方は、動画編集の副業の始め方【月5万円稼ぐまでの基礎ロードマップ】」をどうぞ。
というわけで内容を見ていきましょう。
【経験談】動画編集で稼ぐのは想像以上にきついです
僕も経験しましたが、きつい理由は下記のとおり。
① 案件がなかなか取れない
② クライアントに振り回される
③ 動画編集スキルだけでは稼ぎづらい
順番に解説していきます。
① 案件がなかなか取れない
まず、きつい理由なのが、案件がなかなか取れないことです。
初心者は最初の案件がなかなか取れません。
なぜなら、初心者は実績がないからです。
動画編集の案件を獲得するには、クラウドソーシングサイトの案件募集に応募することから始まります。
応募者は沢山いるので、その中で採用されれば案件獲得となるのですが、実績のある動画編集者と比べられたら、初心者は選ばれる可能性はかなり低くなります。
そのため、最初は「とにかく応募する」という事しかできません。
初心者の場合、2~3件応募したところで採用されるはずもなく、とにかくやれそうな案件は応募することが大切です。
② クライアントに振り回される
前述した通り、動画編集は案件獲得がなかなかできません。
そのため、なんとか案件獲得をしようとして仕事をもらうと、クライアントの言いなりになる動画編集者は多いです。
そもそも、初心者が取り組める動画編集の案件は単価が安く、例えば、Youtubeの動画編集案件だったら、1本5000円/税込くらいが相場です。
クラウドソーシングサイトの案件だと手数料が取られるので、手取りの収入は1本あたり約4000円ぐらいになります。
ちなみに、Youtubeの動画編集にかかる時間はというと、初心者で慣れていない場合だと、約6時間~8時間ぐらいは平気でかかります。
時給換算すると500円ほど。初心者の場合は、コンビニバイトより稼げない事は普通に起こります。
さらに、クライアントの言いなりになると、作業量に見合わない低単価な報酬でこき使われたりします。
また、仕事の指示が大雑把で、あとから追加編集を依頼されることも。
そうなると作業時間ばかりが増え、超低単価で対応するきついだけの仕事になってしまうんですよね。
③ 動画編集スキルだけでは稼ぎづらい
動画編集スキルだけでは、稼ぎにくくなってきています。
なぜなら、動画編集者は日に日に増えてきているからです。
動画編集スキルだけあってもその他大勢に埋もれてしまいます。
これから動画編集者として安定して稼いでいくには、下記のようなスキルも必要です。
- 営業力
- デザインスキル
- 撮影スキル
- Youtube運営スキル
- 企画・ディレクション
- 動画マーケティング
- webマーケティング
etc...
もちろん、他を圧倒するほどの動画編集スキルがあれば、案件獲得に困ることはないです。高単価案件で稼ぐこともできるしょう。
しかし、動画編集だけの仕事はライバルも多いので、その中で生き残るためのスキル習得も必要になってきます。
そのため、動画編集だけで稼ぎたいと考える方にとっては、きつい仕事と言えるでしょう。
動画編集の仕事は、会社員の場合もきつい
僕の知り合いで映像制作会社に勤めている人がいるんですが、会社員の場合も、きつい面があるようです。
きついと言っていた点は下記の通り。
① 労働時間が長い
② 給料が安い
③ クセのある人が多い
こちらも順番に解説します。
① 労働時間が長い
動画編集の仕事に限った話ではないですが、クリエイティブ系の仕事は長時間労働が当たり前といった風潮があります。
一番の理由は、会社が仕事を取り過ぎること。
とにかく営業が仕事をバンバン取ってきて、社内の業務がめちゃくちゃ忙しいといった光景はよく見られます。
それに、仕事には納期があるので、間に合わない場合は残業をしたり、休日出勤で対応したりすることも多いです。
ちなみに、動画編集の作業は時間がかかるものです。どれくらい時間がかかるのかイメージできない方は下記記事も参考にどうぞ。
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動画編集にかかる時間の目安は?かかりすぎな人の7つの時短術紹介!
動画編集の副業しているんですが編集に時間がかかり過ぎて大変です。どれくらいの時間で終わるのが普通なんでしょうか?あと時間を短縮できる方法とかあれば教えてほしいです そんなお悩みにお答えします。 動画編 ...
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② 給料が安い
長時間労働のわりに給料も安いです。
理由は、映像制作会社では、ほとんどの会社で「みなし残業制度」をとっているからです。
みなし残業制度とは、あらかじめ給料に一定時間分の残業代を含めてあること。
例えば「みなし残業40時間」と規定のある場合、給料に40時間分の残業代が加算されています。
この場合、残業時間が月40時間を超えたとしても、給料は変わらないのです。
映像制作会社では、長時間労働が当たり前で、みなし残業時間を超えることがほとんどです。
労働時間のわりに稼げない仕事(業界)と言えます。
③ クセのある人が多い
映像業界は、こだわりが強かったり、クセのある人が多いです。
クリエイティブな仕事は、センスや感性を出す仕事でもあるからです。
それが人によってそれぞれ違うので、衝突することも多く、人間関係のトラブルが他の業界に比べて多いイメージです。
フリーランスの動画編集者であれば、仕事をする人が選べるので問題ないです。
しかし、会社員の場合は、同僚もクライアントも選べないので、人間関係やコミュニケーションでキツいと感じる人も多いようです。
それでも僕が動画編集を辞めない理由【4つ】
ここまで紹介した内容を見てみると、「動画編集者はやめよう」と思った方も多いかもしれません。
しかし、僕の場合はそれでも動画編集者を辞めようとは思いません。
理由は下記のとおりです。
① 将来性があるから
② 実績を積めば単価アップできるから
③ 身につくスキルが多いから
④ 嫌じゃない仕事だから
順番に解説します。
① 将来性があるから
動画は将来性のある市場だからです。
上記は、大手広告代理店「サイバーエージェント」が調査した動画広告市場のグラフですが、年々市場規模が拡大していくことが予測されています。
YoutubeやTiktokなど、日常生活で動画を見る機会が多くなってきているので「動画は飽和状態」と感じている方もいるかもしれません。
しかし、まだまだ発展途上といった感じです。
というのも、周りで動画を始めている人がまだまだ少ないからです。
あなたの周りでも、YoutubeやTiktokなど、動画をやっている人はほとんどいないんではないでしょうか。
そのため、上記のグラフのとおり、個人、法人含めて、動画に参入する人が増えていくのは間違いありません。
伸びている市場=稼ぎやすい市場なので、今後も僕は動画編集者をやめません。
② 実績を積めば単価アップできるから
最初のほうで、動画編集の案件は単価が安いと話しましたが、実績を積めば単価アップができるようになります。
なぜなら、まずはスキルが上達するからです。
実績を積めば、自ずと編集スキルも上達していくので、高単価案件もチャレンジできるようになります。
さらに、スキルが上がると作業スピードも上がるので、こなせる案件も多くなります。
また、クライアントへの単価交渉も可能になります。
動画編集の仕事は、継続案件も多いです。
クライアントからすれば、初対面の動画編集者よりも、いつもお願いしている動画編集者のほうが、仕事を任せやすいです。
その場合は、クライアントから仕事をお願いしてくるので、動画編集者側から単価を交渉することができます。
③ 身につくスキルが多いから
動画編集の仕事をしていくと、身につくスキルも多いです。
具体的には、
- Youtubeチャンネルの運営スキル
- グラフィックデザイン
- 企画力
- シナリオライティング
- 音楽への知見
- 撮影スキル
- 動画のトレンド
他にもありそうですが、とりあえず上記の感じ。
動画は伸び盛りの市場で、それに付随して身につくスキルも多いです。
そのため、将来性のある人材になることに直結するので、今後も動画編集の仕事を続けていきます。
④ 嫌じゃない仕事だから
動画編集は好きなら続ければいいし、嫌なら辞めればいいと思います。
世の中には無限に仕事があるので、無理に続ける必要なんてないからです。
とりあえずやってみてキツかったら、別のことをすればOKです。
とはいえ、好きなことを見つけるってキツイです。
なので、僕の場合は「嫌じゃないことを続ける」ことをおすすめします。
僕の過去のキャリア
- コンビニの夜勤 → 生活リズムが崩れてキツイ
- 引っ越しのバイト → 肉体・精神的にキツすぎ
- 営業職 → ストレスだらけ、無理
- 材木の配達 → 職人さんとの会話がストレス
- Webマーケティング → 難しいけど、わりと楽しい
- 動画編集 → 大変だけど、わりと楽しい
上記のとおり、色んな仕事を経験しましたが、最初から楽しいと感じた仕事は一つもありません。
それでも、webマーケティング(ブログ)や、動画編集は、やってみたらちょっと楽しいと思えました。
それに動画編集の仕事は、好きな時間・好きな場所で働けるし、仕事する人を選べます。
自分にとってストレスになることが少なくて、嫌じゃないから続けてるという理由が大きいです。
こんな感じで、好きなことを探すより、嫌じゃないことを続けるという思考のほうが、生きやすさは向上していくはずですよ。
動画編集で稼ごう
動画編集を仕事にする理由は、シンプルに「お金」でいいと思います。
動画編集の仕事はキツイですが、わりと稼ぎやすいビジネスでもあるからです。
また、仕事を続けてスキルをつけていけば、稼げる金額も変わっていきます。
・動画編集の仕事で稼げる金額
① Youtubeの動画編集:5,000円/1本
② 結婚式ムービー作成:15,000円~30,000円/本
③ 企業の動画広告作成:30,000円~100,000円/本
④ Youtubeチャンネルのディレクション:200,000円/月
上記のように、案件によって単価はバラバラで、1本10万円以上する高単価案件も中にはあります。
最初こそ、Youtubeの動画編集などのカンタンな案件しかできませんが、地道に努力してスキルアップしていけば、高単価案件も取れるようになります。
続ければ労働収入から卒業できる
動画編集の仕事は、自分が作業することで収入を得られる「労働収入」ですが、やり方によっては作業せずに稼ぐことも可能です。
下記の2つの方法です。
1.ディレクターになる
2.動画マーケティングで稼ぐ
1.ディレクターになる
一つ目は、ディレクターになる方法。
ディレクターとは、動画編集者をまとめる人のことを言います。
ディレクターは、動画編集者を複数人集めてチームをつくり、チームで案件をこなしていきます。
ディレクターの仕事は、案件の獲得、編集作業の指示、動画のチェックと納品です。
編集作業自体はチームメンバーに外注します。
外注するので、1件あたりの利益は減りますが、こなせる案件が増えるので、収入は増えていきます。
ディレクターになるには、クライアントから選ばれるだけの実績を積むこと、また編集指示をしないといけないので、自分自身の編集スキルも磨く必要があります。
2.動画マーケティングで稼ぐ
2つ目が、動画マーケティングで稼ぐ方法。
動画マーケティングとは、分かりやすく言うと、「見込み客を動画で集める」仕事です。
企業の商品やサービスを売るためには、ターゲットとなる見込み客に刺さる動画が必要です。
動画マーケティングは、見込み客の悩みや求めているものを考えて、動画を作るまでが仕事になります。
動画の企画、撮影、編集、Youtubeへのアップと、全ての工程が仕事になるので、必然的に案件単価も高くなります。
動画マーケティングができれば、企画と構成だけは自分で考え、撮影や編集作業は外注するという方法も可能です。
動画マーケティングは、企業の売上に貢献できる仕事なので、身につけておくと重宝されるスキルです。
これから動画に参入しようと考えている企業も多いので、動画マーケティングの勉強もしておくことをおすすめします。
とはいえ、まずは動画編集のスキルを身につけて稼ぐことからスタートです。
動画編集で月5万円稼ぐまでの方法については、下記記事「動画編集の副業の始め方【月5万円稼ぐまでの基礎ロードマップ】」で詳しく解説しているので参考にしてください。
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副業で動画編集を始めたいと思っています。まず何から始めればいいでしょうか?稼ぎ方についても詳しく教えてください。 そんなお悩みにお答えします。 最近では、YoutubeやTiktok、インスタグラムな ...
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まとめ
動画編集の仕事はキツイです。
でも僕が辞めない理由は下記のとおりです。
① 将来性があるから
② 実績を積めば単価アップできるから
③ 身につくスキルが多いから
④ 嫌じゃない仕事だから
動画は将来性のある市場なので、興味があるなら、まずはお金のために動画編集を始めてみましょう。
僕の場合も、最初は大変だなと思ったけど、わりと楽しいし、嫌じゃない仕事なので続けています。
動画編集がキツイと感じれば辞めればいいだけで、興味があるならどんどんチャレンジしたほうがいいですよ。
動画編集を始めるなら、まずはスキルを身につけることから。
動画編集のスキルを最短で身につけたいなら、動画編集スクールを受講するのがおすすめです。
独学だと1年ぐらいかかるのが、スクールなら数ヶ月で習得可能です。
下記記事で、おすすめの動画編集スクールを紹介しているので、参考にしてください。
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