「動画編集で年収1000万を目指すことは可能ですか?まずは副業で始めてからフリーランスで独立してみたいなと考えています。」
そんな疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は動画編集歴が2年ほど、納品実績は200本ありますが、動画編集だけで年収1000万円には達していません。
経験者なら分かりますが、動画編集だけで年収1000万円を目指すのは無理ゲーだからです。
とはいえ、今急成長中の動画市場に足を踏み入れれば、動画編集のスキルはかなりニーズがあります。
また、動画市場の仕事には、動画編集とかけ合わせて収入を増やせる方法もあり、やり方次第では「年収1000万円」を目指すことも可能です。
そこで本記事では、「無理ゲーを攻略する方法」についても解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
動画編集だけで年収1000万は無理ゲーな話
動画編集だけで年収1000万円は超ハードモードです。
Youtubeの動画編集の単価は「1本5000円」という世界
まず、単価が安いです。
案件として数が一番多い「Youtubeの動画編集」の単価は1本5000円という世界です。
年収1000万円目指すには、1ヶ月で80万円稼ぐ必要がありますが、Youtubeの動画編集であれば「160本」の案件を1ヶ月でこなさないと月80万円には到達しません。
尚、Youtubeの動画編集1本にかかる作業時間は大体4~5時間かかるので、
160本の動画編集をこなすには、1ヶ月640時間~800時間、1日にすると21時間~26時間の作業時間が必要になるということ。
無理ゲーですよね。
もちろん、スキルが上達すれば作業時間も短くなり、1本あたりの単価も上がる可能性もあります。
しかし、それでも1日10時間以上の作業は必要なってきますし、それを毎日やらなければ年収1000万円には到達しません。
めちゃくちゃ厳しいですよね。
ライバルが増えているという現実
動画市場は急成長中で、動画編集者のニーズは年々高まっていますが、それに伴って動画編集を始める人も増えています。
動画編集の案件が増えない一方で、動画編集を始める人=ライバルが増えれば、仕事の奪い合いになりますよね。
またライバルが増えたことによって、単価自体も下落しています。
動画編集者がたくさんいるのであれば、クライアント(発注者)はできるだけ安く仕事を発注したいと思うのが普通です。
そうした流れで、できるだけ安く発注できる動画編集者を選ぶようになって、単価が下落していっているんですよね。
それと、動画編集ソフトの進化によって、カンタンな動画編集なら誰でもできるようになりました。
その流れで、動画編集を外注していた企業は自社内で編集するようになり、外注する企業もだんだんと減っていくことが予測できます。
とはいえ、月10万円なら誰でもチャンスがあるのが動画編集
いきなり「動画編集は無理ゲー」のお話しをしましたが、月10万円の副収入なら目指せる副業です。
理由は3つあります。
・スキルが習得しやすい
・動画市場の将来性が高い
・動画編集者が不足している
スキルが習得しやすい
動画編集のスキル自体は、他に比べると習得しやすいです。
副業で動画編集を勉強し始めて、1ヶ月で習得している人もいるので、スキル習得に時間がかからないんですよね。
それと、スキルが身につけば、すぐに案件を受注して稼ぎ始めることができるので、即金性という面でもメリットがあるんですよね。
動画市場の将来性が高い
動画市場は急速に成長していて、今後もその勢いは止まらずに伸びていくでしょう。
サイバーエージェント オンラインビデオ総研が行った調査では、2022年に5,497億円の動画広告の市場が、2025年には1兆465億円に達すると予想しています。
これは2022年現在で動画市場に参入しているのが、まだまだ一部企業だけだからということでしょう。
ほとんどの企業はテレビ広告を中心にやってきたため、ネット動画やYoutubeなどについてはノウハウがなかったり、分からないことだらけで参入が遅れているのです。
動画市場は、2022年から2025年にかけて成長率が2倍になる見込みです。
となれば、動画編集者の数も今の2倍必要になるといっても過言ではないです。
かなりおいしいビジネスチャンスと言えます。
動画編集者が不足している
動画市場が成長している一方で、動画編集者は不足しています。
「えっ!さっき、ライバルが増えているって言ったじゃん」と思うかもですが、
正確には、クライアントが求めるレベルの動画編集者が不足しているということ。
動画編集の勉強は、ネットで検索すれば情報が転がっているので、独学で勉強を始めて動画編集者を名乗っている人もたくさんいます。
ですが、独学では知識やスキルが偏ってしまったりして、実際に仕事を取って稼いでいる人は少ないんですよね。
動画編集者のニーズはどんどん増えている一方で、稼いでいる人と稼いでいない人が二極化しているわけです。
ただ、クライアントが求めるレベルの動画編集者といっても、決して高いレベルになれというわけではありません。
・基本的な挨拶ができる
・社会人としてのマナーができている
・動画編集の基本スキルがある
・メールやチャットなどの連絡が遅れない
といった基本的なこと。
社会人を経験している人であれば、当たり前のことです。
逆に言えば、上記のようなこともできない大卒フリーランスのような動画編集者が多いということです。
ちなみに、動画編集の基本スキルを身につけるには、動画編集スクールを活用すると効率が良いです。
動画編集スクールでは案件獲得サポートや、案件紹介サポートもしているところもあるので、月10万円を目指すことは十分に可能です。
おすすめの動画編集スクールは、下記記事「働きながら学べる!社会人向け動画編集スクール・講座おすすめ13選」で詳しくまとめているので参考にしてください。
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働きながら学べる!社会人向け動画編集スクール・講座おすすめ13選
時間がない社会人でも学べるおすすめの動画編集スクールを教えてください。 そんな疑問にお答えします。 この記事を読んでいるあなたは、 「動画編集を勉強してみたいけど、社会人でも働きながら学べるのかな.. ...
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そして、動画編集のスキルをしっかり身につければ、その先に年収1000万円を攻略する方法が見えてきます。
次で解説します。
動画編集のスキルをつけてから「年収1000万円」を目指す方法【5つ】
動画編集のスキルだけでは年収1000万円を目指すのは難しいですが、やり方次第では可能です。
具体的には下記の5つ。
①アニメーション制作のスキルをつける
②撮影スキルをつける
③ポジショニングを取って特化する
④ディレクターになる
⑤webマーケティングスキルをつける
動画編集をやりつつ、上記のようなスキルや方法を取れば、年収1000万円を目指すこともできるでしょう。
①アニメーション制作のスキルをつける
これから伸びる動画編集案件なのが「動画広告」です。
前述しましたが、下記のグラフのとおりです。
上記は、サイバーエージェント オンラインビデオ総研が行った「動画広告」の市場調査です。
2022年に5,497億円の動画広告の市場が、2025年には1兆465億円に達すると予想しています。
今後はたくさんの企業が「動画広告」に参入してくるということ。
動画広告を制作するには、「AfterEffects」をつかったアニメーション制作スキルが必要になってきます。
ちなみに、動画広告の制作単価は、安いもので1本10万円~、内容によっては1本50万円といった料金になることもあります。
動画広告の案件は今後どんどん増えていくので、「AfterEffects」のアニメーション制作スキルはあなたの年収を上げてくれる方法となるでしょう。
②撮影スキルをつける
撮影スキルも身につけると1案件あたりの単価が上げられます。
また自分が撮影すれば、編集作業もスムーズにいくので一石二鳥です。
撮影スキルをつけるという点では、わりと今需要が多いのが「MV撮影 (ミュージックビデオ撮影)」です。
YoutubeやSNSを中心に発信できる媒体が増えたこともあって、プロアマ問わず、有志で活動するアーティストやグループのMV撮影の案件がかなり増えています。
MV撮影の単価は、安くても約10万円~20万円という相場なので、音楽好きであったり、撮影に興味がある人であれば、おすすめです。
③ポジショニングを取って特化する
業界特化、○○専門の動画クリエイターとして、ポジショニングを取ることも1つの方法です。
まだ動画市場に参入してきていない業界に特化すれば、あなたが第一人者となるので、その後に案件が途切れない状態になるかもしれません。
または、インタビュー動画専門、求人動画専門といった動画の内容に特化したり、Tiktok/Youtubeショート動画専門などに特化してポジショニングを取れば、案件獲得の際に他の人との差別化になります。
個人的におすすめなのは、ビジネス系に特化した動画クリエイターになること。
Youtuberはチャンネル登録者や再生回数で稼ぐことを目的にしていますが、ビジネス系で動画を始める人の目的は「売上を上げるため」です。
そこには、Youtuberの動画のようなこだわった演出やクオリティは必要ないんですよね。
ビジネス系の動画は、「いかに見込み客の悩みを解決できるか」にかかっているので、クオリティよりも動画の内容のほうが重要なのです。
後述しますが、webマーケティングのスキルがあると、どんな内容の動画をつくればいいか分かるようになるので参考にしてください。
また、ポジショニングを取って特化すると、案件獲得がしやすくなります。
案件がどんどん舞い込むようになったら、次で説明するディレクターになって編集作業を他の人に任せましょう。
④ディレクターになる
ディレクターとは、動画編集者をまとめたチームリーダーのこと。
受注した案件の動画編集の作業はチームメンバーにさせます。
その他の、編集作業の指示をしたり、編集が完了した動画をチェックして納品するのがディレクターの仕事です。
1案件あたりの利益は減りますが、受注できる案件が増えるので、1人でやるよりも格段に売上を伸ばすことができます。
Twitterではディレクターのポジションの方が、よく下記のようなツイートをしています。
動画編集者を複数名募集します!
・内容
YouTube動画の編集
・単価
4000〜20000
・条件
自己紹介とポートフォリオ必須
✅フォロー、リツイート後DMお願いします!案件過多のため初心者でも歓迎!
ディレクターから指示があるのでスキルアップも可能です!#動画編集者募集#動画編集者と繋がりたい— 動画編集マン (@tube_douga) December 2, 2022
ディレクターになるには、動画編集の細かい指示も必要になるので、最低限の動画編集のスキルは必要になります。
しかし、月5万円~10万円稼げるようになれば、最低限の動画編集スキルはついているので、チャレンジしてみると良いと思います。
高単価案件は自分でやる、誰でもできる案件はチームメンバーにふるなど、ディレクターと編集者の2つでこなせるようになれば、さらに収入は増やせるでしょう。
⑤webマーケティングスキルをつける
webマーケティングスキルとは、分かりやすく言うと「ネット上で見込み客を集める」スキルです。
webマーケティングスキルは「動画」と相性が良いです。
前述で、個人的におすすめした「ビジネス系に特化した動画クリエイター」ですが、実際に僕がなった一人でして、
そこに特化したのは、僕にwebマーケティングスキルがあったからです。
webマーケティングでは、
・ターゲットは誰か
・どんな悩みを抱えているか
・どんなキーワードで検索するか
・競合はどこか
・自社の強みは何か
といったことをリサーチするので、動画の企画や台本作りもできるようになります。
ビジネス系の動画でちゃんと成果を残せば、会社の売上はアップして、その後も継続して仕事を発注してくれるようになります。
さらに、webマーケティングスキルがあると、自分で商品を売ることもできます。
例えばですが、動画編集なら「動画編集の稼ぎ方」といったノウハウも販売することができるでしょう。
僕のようにブログを書いて商品を売ったり、オンラインサロンを運営するなど、webマーケティングスキルはあなたの年収を倍増させる可能性を秘めているのでおすすめです。
ここまで年収1000万円を目指す方法について解説しましたが、たとえ上記のようなスキルをつけたとしても、誰もあなたに気付いてくれません。
仕事を獲得するためには、次で説明する「発信力」をつけましょう。
高年収を稼ぐには→発信力をつけよう
せっかくスキルがあったとしても、クライアントに気付いてもらえなかったら「タダの人」です。
そうなると、公募されている案件にしか手を上げることができず、安い単価で消耗していって稼げない人になってしまいます。
そこで解決策になるのが、発信力をつけることです。
発信力をつけると、向こうからオファーがやってくるからです。
動画編集であれば、Twitter、Youtubeを使いましょう。
Twitterで自分の実績を報告する、実際に編集した動画をアップすれば、あなたのスキルを見てくれます。
またYoutube動画の制作をしたのであれば、概要欄にあなたのSNSや連絡先を掲載させてもらいましょう。
向こうからのオファーだと、こちらが提示した金額で大体OKしてくれるので、稼げる金額も全然増えるんですよね。
あとは、Youtubeで自分のチャンネルを持つことをおすすめします。
作った動画の実績を載せるだけでもいいですし、動画編集に特化したチャンネルをつくって、動画編集に関する情報を発信していくのもいい良いですね。
動画編集で高年収を稼ぐためには、自分からオファーするのではなく、相手からのオファーをもらえるよう、どんどん発信していきましょう。
まとめ:まずは動画編集で1年がんばる→2年目から年収1000万を目指そう
動画編集だけで年収1000万円は無理ゲーですが、他のスキルとかけ合わせるなどで高年収を目指すことは可能です。
とはいえ、何をするにも動画編集スキルを磨くことから。
最短で効率よくスキルを身につけたいなら、動画編集スクールを活用しましょう。
まずは3ヶ月集中してスキルを習得、4ヶ月目~ひたすら動画編集スキルを磨き、経験を積みましょう。
そして、最初の1年で動画編集の経験が積めたら、2年目から年収1000万円を目指すことも不可能ではないでしょう。
わりと夢がある未来が待っているので、チャレンジしてみてください。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。