「レンタルスペースの備品や家具って何を揃えればいいの?...スペースカテゴリー別に必要なものが知りたい。」
そんな疑問にお答えします。
今回は、レンタルスペースに必要な備品や家具についてまとめました。
この記事を書いている僕は、4つのレンタルスペースを運営しています。
4店舗の売上の合計は月140万円以上、スペースマーケットの星評価「4.6」、インスタベースの星評価「4.7」をもらっているスペースなので、お客様満足度からしても参考になるかと思います。
この記事を読むことで、
- レンタルスペースに必要な備品・家具が分かる
- スペースカテゴリー別に必要な備品や家具が分かる
- 備品購入に必要な予算が分かる
といったメリットがあります。
今回は僕が実際に運営している、レンタル撮影スタジオ、貸し会議室、パーティールーム、BBQスペース、それぞれのカテゴリ別に紹介するので、自身のスペースに合わせて参考にしてください。
全スペース対象で必要な備品について
まずは、どのカテゴリーのスペースでも必要な備品についてまとめました。
- 消毒液
- 除菌ペーパー
- トイレットペーパー
- ハンドソープ
- 清掃用具
- 鍵
- ファイル/ノート
- ハンガー
- スリッパ
- 電源タップ
- 各種ケーブル/充電器
- インターネット回線
- 芳香剤/デュフューザー
- ペン
- ハサミ
- カッター
- 定規
- テープ
- 電卓
消毒備品の用意
コロナに関係なく、消毒液や除菌ペーパーはマストアイテムです。
清掃用具の用意
清掃用具については、床掃除用のクイックルワイパー、掃除機、雑巾、トイレ掃除の道具は用意しておきます。
鍵の用意
鍵については、通常の鍵であればキーボックス、またはスマートロック(電子錠)、自分のスペースに合った鍵を用意しましょう。
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ファイルやノートの用意
ファイルは利用案内の冊子用のため、ノートは注意書きを書いたり、注意書きを貼ったりするのに必要になってきます。
生活雑貨の用意
最低限、ハンガーとスリッパの用意はしておきましょう。
インターネットや各種ケーブルの用意
インターネット回線はどんなスペースでも絶対必要です。Wi-fiがないというだけで低評価されてしまうので。
ポケットWi-fiでも良いですが速度が安定しないので、おすすめは光回線。特にNTT光が良いです。
NURO光は申し込みから3ヶ月くらい経たないと引けないので、すぐにオープンしたいという人は引けるまでにポケットWi-fiを代用品として置いておくと良いです。
それに伴って、電源タップ、各種充電器、LANケーブルは利用者にかなり重宝されます。
香りの備品の用意
また、芳香剤やデュフューザーを部屋の中やトイレに置いておくだけで、利用者が清潔感があると感じるのでおすすめです。
ただし、わざとらしい香りは逆に悪印象になってしまいがちなので、天然の香りが良いです。
文房具類の用意
文房具類も一通り揃えておくのも利用者の便宜性が増します。特に電卓はあるといいですね。割り勘の計算にさっと使えるので。
必要な備品のイメージとしては、ホテルの部屋の中と思ってもらえればいいですね。
ホテルの部屋にあって便利だなあと思ったものは備品として用意しておくと間違い無いです。
さて、ここからカテゴリー別に必要な家具や備品について紹介していきます。
レンタル撮影スタジオの場合
まずは、レンタル撮影スタジオです。
利用者が求めるものは「撮影がスムーズに行える」「撮影に必要なものが揃っている」ことです。
レンタル撮影スタジオは良い家具や備品が揃っていると、それだけでリピーターになってくれる可能性があります。
僕もメインで運営しているのはレンタル撮影スタジオでして、月100万円以上の売上を上げているスペースの家具や備品についてまとめてみました。
下記の通りです。
- テーブル
- 椅子
- ソファー
- 壁紙
- 観葉植物
- 荷物棚
- ハンガーラック
- 更衣室
- 全身鏡
- 女優ミラー
- ホワイトボード
- 照明機材/撮影機材
- 背景紙/背景布
- ルーター/HUB
- 電源タップ
レンタル撮影スタジオに必要な家具
テーブル、椅子、ソファーは、数さえ揃えればいいというわけではなく、重要なのは「オシャレさ」です。
撮影用として使えるオシャレなものにすると、利用者に選ばれるポイントになります。
僕のスペースの場合は、インダストリアルな雰囲気の部屋には「クラッシュゲート」、「ダルトン」といった家具屋さんで買いまして、白壁でフェミニンな女の子っぽい部屋には「Francfranc」で揃えました。
また、内装のアレンジとして壁紙もオシャレにすると尚良いです。
おすすめの壁紙屋さんは「WALPA」です。
輸入壁紙専門店なのでオシャレな壁紙がたくさん揃っていて、壁紙自体もしっかりしているのでDIYでも貼りやすいのでおすすめです。
観葉植物も部屋の雰囲気に合ったものを選ぶとオシャレ度が増しますね。
レンタル撮影スタジオに必要な備品
撮影ではたくさんの荷物や機材を持ってくるので、荷物棚があると便利です。
また、衣装がたくさん持ってきて撮影するケースもあるので、ハンガーラックも用意しておくと良いですね。
全身鏡、お化粧用の女優ミラーもリクエストが多い備品なのであらかじめ用意しておくと良いです。
更衣室については突っ張り棒とカーテンなのでスペースを作るか、移動式更衣室を買うなどして用意しましょう。
ホワイトボードはカンペなどに使われるので、スペースに余裕があればあると良いですね。
撮影スタジオなら、照明機材や撮影機材は用意しておくと利用者から喜ばれます。
僕の撮影スタジオでは、Aputure300d、GodoxML60、ソフトボックス、リングライト、アンブレラ、三脚、背景紙を用意しています。
基本すべて無料で使えるようにしていますが、金額の高いAputure300dと、汚れやすい背景紙は消耗品として有料レンタルとしています。
また、撮影スタジオは配信で使うこともあるので、インターネットに使う備品もあると利用者に選ばれるポイントに。
ルーターやHUB、LANケーブル、電源タップも多めにあると良いですね。
貸し会議室の場合
貸し会議室で求められるものは「スムーズに会議が進められる」「仕事が円滑に進められる」といったことです。
家具や備品も利用者に立場になって考えて商品を選べば、リピーターが増えて売上も安定していきます。
貸し会議室で必要な家具や備品は下記の通りです。
- テーブル
- 椅子
- ホワイトボード
- プロジェクター
- モニター(テレビ)
- インターネット回線
- 電源タップ
- ペン
- ハサミ
- カッター
- 定規
- テープ
貸し会議室に必要な家具
椅子やテーブルで大事な点は、必要な数もそうですが、長時間の会議を想定したものにすると尚良いです。
荷物が置けるだけの広い机があるか、長時間座っていても疲れない椅子かどうかなど、利用者に立場にたった商品選びができるとリピーターになってくれます。
貸し会議室に必要な備品
ホワイトボードは会議には必要不可欠です。できれば大きなものを1つ用意しておくと良いです。
マーカーの色も何種類かあると良いですね。
プロジェクターがあれば会議やプレゼンといった利用者には喜ばれます。
また、貸し会議室は映画や動画の上映会スペースとしても利用されるので、大きなモニター(TV)もあると利用者数アップにつながります。
またオンライン会議や商談ができるスペースというのも需要があるので、インターネット回線は早いに越したことはないですし、ルーターやLANケーブル、電源タップも多めに用意しておくと良いですね。
会議ですから、文房具は用意してくる方がほとんどですが、一通り揃っていると便利だと思ってもらえます。ペンや長めの定規もあれば指示棒として使ってたりします。
パーティールームの場合
パーティルームで利用者に求められることは「快適でパーティーできる」「オシャレな雰囲気」です。
パーティールームは、女子会や誕生日会、歓送迎会、打ち上げ、ホームパーティー、オフ会といった用途で使われて、主に飲食ができることを前提として使われます。
そうした人に喜ばれる家具や備品については下記の通りです。
- 椅子
- ソファー
- テーブル
- クッション
- ラグマット
- 冷蔵庫
- レンジ
- 調理器具/食器類
- 紙皿/紙コップ
- キッチン掃除用品
- 全身鏡
- テレビ
- DVDプレイヤー
- プロジェクター
- ゲーム機
- ボードゲーム
パーティールームに必要な家具
椅子、ソファー、テーブル、クッションなどは、その部屋の雰囲気に合ったオシャレなもので揃えるのが人気のスペースになるポイントです。
料理が映える色合いや形にする、また長時間のパーティーを想定してリラックスできそうな家具にするのがおすすめです。
パーティールームに必要な備品
飲食を目的にしているので、キッチンに必要な備品は一通り揃えておきます。
冷蔵庫、レンジ、電気ケトル、フライパン、お鍋、箸やお玉、たこ焼き器といった調理機器、お皿やコップ、スプーン、フォーク、ザル、包丁、缶切り、ワインオープナー、といった食器類も必要ですね。
食器やコップについては、人数によって足りなくなる可能性もあるので、紙コップや紙皿が別であると喜ばれます。
あとはそれらを洗ったり、掃除できる、キッチンの掃除道具も用意しておきましょう。
また、インスタ映えを意識してパーティースペースを使う人も多いので、全身鏡があると良いですね。
他は飲食しながらの娯楽の備品として、テレビ、DVDプレイヤー、プロジェクター、ゲーム機、ボードゲームなんかもあると喜ばれます。
BBQスペースの場合
BBQスペースの利用者の目的は、食べ物や飲み物を持ち込んでBBQを楽しむことです。
快適なBBQスペースに必要な家具や備品については下記の通りです。
- テーブル(作業用/飲食用)
- ベンチ
- アウトドアチェア
- タープ
- パラソル
- LEDランタン
- 屋外シンク
- 人工芝/ウッドデッキ
- BBQグリル(ガス式)
- 鉄板
- クーラーボックス
- トング
- 菜箸
- 包丁
- まな板
- アルミホイル
- キッチンペーパー
- BBQ串
- 油引き
- サラダ油
- キッチンバサミ
- 鍋
- フライパン
- ザル
- 軍手
- ゴミ袋
- 清掃道具一式
- 高圧洗浄機
BBQスペースに必要な家具
BBQスペースの家具は、太陽にさらされても、雨に当たっても大丈夫なものを用意します。
なので、基本的にはアウトドアブランドがおすすめです。
テーブルは作業台用、飲食用と2つ必要、椅子はアウトドアチェア、ベンチがあると良いですね。
床には人工芝やウッドデッキがあると雰囲気が増してオシャレです。
BBQスペースに必要な備品
太陽や雨を避けれるタープやパラソルを用意しておきましょう。
夜の利用があったときにはLEDランタンがあると綺麗です。
調理時用の水、また洗い物ができるよう、屋外シンクも必要です。
そしてメインとなるBBQコンロにはガスグリルがおすすめです。安全で火起こしが簡単だからです。
特にコールマンのガスグリルがコスパ最高でおすすめです。
あとはBBQ用品を一通り用意してください。
BBQの網や鉄板の清掃には高圧洗浄機があると便利です。
僕のBBQスペースでも、BBQ後はいつもケルヒャーの高圧洗浄機で焦げ汚れや油汚れを落としています。
家具や備品は完璧に揃えようとしない【最初は70%でOK】
最後に、家具や備品について注意点を一つ。
それは、最初から完璧に揃えようとしないということです。
理由は、
- 利用者が必要としない可能性もある
- スペースが狭くなる、邪魔になる
- オープンがどんどん遅れる
からです。
今回は僕が運営しているスペースを参考に一通り紹介しましたが、人によってそれぞれ予算もあるだろうですし、スペース的に置けない場合もあったりすると思います。
また、こだわり過ぎると欠品だったり納期が遅くなったりします。
なので、70%程度の家具や備品が揃う見込みができたら、とにかく即オープンさせることが大切です。
オープンが遅れるだけ家賃も垂れ流しになってしまうからです。
家具や備品を完璧に揃えていくのは運営してからで全然遅くないです。
利用者からリクエストがあったり、問い合わせがあった家具や備品などを、稼いだお金で少しづつ揃えていくのが賢い方法です。
まとめ
今回はスペースカテゴリー別に必要な家具や備品についてまとめました。
これからレンタルスペースのオープンを予定している方は、是非チェックシートのように使ってください。
あと、家具や備品については利用者のことを考えてこだわっても良いと思いますが、最優先はスピードです。
家具や備品が70%くらい揃ったら即オープンさせましょう。
それぐらいの完成度でも意外と予約は入ってきます。
お金を稼ぎつつだんだんと揃えていってみてください。
それでは今回は以上です。
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